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PRISM「新薬創出を加速する人工知能の開発」令和三年度成果報告会(オンライン開催)のご案内

平成30年度、総合科学技術・イノベーション会議と経済財政諮問会議が合同で取りまとめた「科学技術イノベーション官民投資拡大イニシアティブ」に基づき、官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)が創設されました。医薬健栄研が中心となりJST及び理研が連携して推進している「新薬創出を加速する人工知能の開発」は、我が国で初めての創薬AI領域での府省横断型産学官連携プロジェクトとして平成30年度からPRISMに採択され、今年で5年目の最終年度を迎えます。

 本事業の目的は、医薬品開発における最大の隘路となっている「創薬標的の枯渇」の解消に向け、バイオインフォマティクスや人工知能等の最先端情報科学技術を駆使し、研究者の目利きと動物実験に頼ってきた従来の標的探索とは全く異なる革新的な研究手法を開発することです。 令和3年度は、医薬健栄研を中心に、理研AIP、国立がん研究センター、産業技術総合研究所など15研究機関が連携し、創薬標的の特定が困難なためこれまで創薬が進まなかった特発性肺線維症(IPF)及びパンネガティブ肺がんを対象として診療情報と網羅的オミクス情報の収集に注力するとともに、マルチオミクスデータに基づく病態の理解と創薬標的となる鍵分子の情報科学的見極めに必要な高精度解析ツールや大規模知識ベースの開発に取り組みました。

 その結果、肺がんで約1500症例、IPFで約1300症例を収集し、ゲノム(WGS/WES)、メチローム、シングルセルマルチオーム、トランスクリプトーム、プロテオーム解析を加速化したことにより世界最大級の疾患統合データベースの構築が大きく進展しました。 画像解析、カルテ情報の自然言語処理技術開発、解析アルゴリズム開発、科学技術論文からの情報自動検索・抽出システム及び創薬研究用大規模知識ベースの構築等でも目覚ましい進展がありました。また、肺がん及びIPFの新たな層別化マーカーや創薬標的として期待される機能分子も複数特定されました。

本報告会では個々の研究成果について研究者より詳しくご報告を致します。大勢の皆様のご参加を心よりお待ちしております。


日 時:令和4年5月12日(木)10時30分~17時30分(予定)

場 所:オンライン開催

定 員:500名

参加費:無料

詳細は下記成果報告会HPをご確認ください。


主 催:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 

後 援:内閣府(予定)文部科学省 厚生労働省(予定)国立研究開発法人科学技術振興機構


参加申込:以下の成果報告会HPの参加登録フォームにてお申し込みください。


問合せ:PRISM成果報告会運営事務局


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